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間違いを起こさないように誘導しながら教える方法では罰は不要です。かじってはいけない家具を噛んでいる現行犯の時には叱る必要があるかもしれません。ただし、罰はその犬にとってきわめて有害に働くことがあります。どうしたら有効な罰となるのでしょうか? 

まず身体的な罰、例えばたたく、殴る、けるなどは効果がないばかりではなく、将来的に有害なので決してしてはいけません。たたかれた手やけられた足に対する恐怖感が一生残り、さらには人を嫌いになってしまうかもしれません。

また、痛みや恐怖のために攻撃的になることも考えられます。そこで、飼い主が直接手を下さないような天罰、言い換えれば罰というよりもやめさせたい行動を邪魔することによって我に返るように仕向けるような方法が有効です。

例えば缶にコインを入れたものや水鉄砲などあります。大きな音にハッとするくらいが適当です。音にビックリして逃げてしまうようだと刺激が強すぎます。大きすぎる音は恐怖感を植えつけるため、将来的に悪い影響を及ぼすことがあります。

犬の性格によって管をアルミ缶やスチール缶、また缶の大きさや中に入れるコインの数や種類を変えていきます。悪いことをしたと同時に缶を振り、同時に知らないふりをします。決して目の前でやったり、目を見つめてやったりしてはいけません。

犬がはっとしてその行動を中断したら、簡単な号令、例えば“お座り”といって従ったらほめます。例えば家具をかじり始めた→“NO!”と同時に缶を振る→犬がはっとする→“お座り”の号令→従ったらかじってもよいオモチャを与える(”ごほうび”=ほめる)。

“不適切な行動”に対して罰を与えた後には必ず“適切な行動”を導くようにします。罰を与えただけでは犬には何をするのが正しいのかが理解できないので、恐怖心だけが残るか、あるいはまたすぐに同じことを繰り返します。

“何をして欲しいのか”“何をすれば私はうれしいのか”を一貫して犬に伝えることが大切です。また、罰を決して与えてはならないときがあります。それは学習の途中です。学習が完了していないときに罰を与えられると不安や混乱が増加し、学習の経過に障害をきたします。